仮説・実践・検証

何かを成し遂げようと思えば「仮説→実践→検証」の繰り返しが重要となる。

これはおそらく、ビジネスに限らず、そうなんじゃないかなと思っています。

世の中には、いろんな人がいて、それぞれ「得意なこと」「不得意なこと」があります。

私は、WEB制作やマーケティングを専門とした会社の他にも、もうひとつブライダル関連の会社の経営に携わっていますし、飲食店のオーナーとしても2店舗経営していますので、今では総勢30名以上の組織の経営者として働いています。

その昔、私が尊敬している経営者の方が「1人で面倒を見れる部下の数は、せいぜい30人~40人くらい。ちょうど小学校のクラスの人数くらいだよ」と言ってたのを、最近、よく思い出すのですが、私はまだまだ未熟な経営者なので、とてもじゃないけど、30人も面倒を見ることができているとは思えません(苦笑)

ビジネスに取り組むにあたり、私は運良く優秀な仲間に恵まれたので、リーダーシップを発揮して仕事に取り組んでくれる数名の仲間たちと密にコミュニケーションをとることで、組織はうまいことまわっていますが、そんなスタイルで仕事をしている中で、気づいた点がいくつかあります。

そのひとつが、「アイデアを出し、仮説を立てる能力」「実践、行動する能力」「結果を分析、検証する能力」の3つの能力をバランスよく備えている人間は、そうはいないということです。

たとえば、一般的には「行動力のある人間」「スピード感のある人間」は優秀なビジネスマンというイメージがあり、うちの組織にも、まるでチーターのように「何をやらせても速い」「思いついたら即行動」みたいな人間がいます。

が、しかし、そういう人間が何事もうまくいってるかといえば、そうではありません。

時には、とんでもないことをやらかします。

そして、トラブルが起こった時に、「なんでそんなことをしたの?」と問いかけると、決まって口にするのが「なんとなく、うまくいくかなぁ?と思ったので」という言葉だったりします。

いくら行動力があっても、あらかじめ仮説を立てて結果を予測する能力や、とにかく行動あるのみ!という感じで上手くいかない方法を分析・検証することなく続けていくようでは、思うような結果は出せるはずもありません。

また、うちの組織には、あまりいないタイプですが、「言われたことはしっかりこなすが、言われたこと以外は何もしない。仕事に創意工夫がない」という人間は、典型的な「実践する能力しかないタイプ」であり、こういった人は平々凡々とした結果しか残せません。

続いて、よくあるパターンが「考えたり、アイデアを出すのは好きだけど、なかなか実行に移さない」というタイプの人間です。

このタイプの人は、「こうやると上手くいくと思うんですよねー」ということを、よく口にしますが、それに対して「で、それ、もうやったの?」と聞くと、きまって「まだです。やろうとは思ってるんですけど・・・」と答えます。

アイデアを出したり、方法を考えるのは好きだけど、自分で行動して失敗するのは怖い。

世の中の「なんちゃってセミナー講師」や「いんちきコンサルタント」や「うさんくさい偽物マーケッター」なんかも、もろにこのタイプです。お前の言うとおりにやって、そんなに儲かるんだったら、まずはお前がお店の1件や2件、経営してみろ。そういう口先だけの机上の空論をフェイスブックやブログでまき散らしているコンサルタントまがいの人たちを見ると、いつもそう思います。

どこで学ぼうと、誰から学ぼうと、何を学ぼうと、まずは実際にやってみて、時には失敗を繰り返さないと、何が正しくて何が間違っているかなんてわかりません。

いくら「仮説」を立てたって、その後の「実践」がなければ、その仮説が正しいかどうか確かめようがないんです。

だから、仮説をたてる能力があっても、それを実践に移す能力がなければ、これもまた平々凡々な結果しか残せないんです。(というか、失敗を恐れて、何もしなければ、当然、いつまでたっても今のままで何も変わらない)

仮説も立てた、実践もした、あとは「その結果を分析、検証する仕組みがあるかどうか」が重要です。

たとえば、これは私が経営する飲食店の立て看板なのですが、この立て看板ひとつとっても、「コーヒー1杯がなんと100円」というフレーズを大きく書くのと、「え?どういうこと?1ドリンクオーダーでカレーが無料」というフレーズを大きく書くのでは、実際にお店に来てくれるお客さんの数が違ってきます。

と、ここまでは、ほとんどの飲食店経営者がわかることなので、みんな、いろいろと勉強して、立て看板に書くキャッチコピーを工夫します。

が、残念なことに、アイデアを出して、何度も何度も書きなおすだけで、「その後の結果を検証する仕組み」を考えないので、ほとんどの飲食店では、ただなんとなく上手くいってるような気になってるだけで、実際は多くのお客さまをつかむことができていません。(実際、どのフレーズが効果的なのかが、感覚的にしかわかっていないから)

こういう場合は、現場にいるスタッフが、お客さまに対して「今日は何をご覧になってご来店してくださったのですか?」と必ず声をかけ、毎日、どれくらいの人が「立て看板を見て来店しているか」ということを、しっかりと数値化することが重要です。

1週間なら1週間、1ヶ月なら1ヶ月というように、きちんと期間を設定して、「コーヒー1杯がなんと100円」というフレーズを大きく書くのと「え?どういうこと?1ドリンクオーダーでカレーが無料」というフレーズを書くのでは、どれくらい差が出るのかを、両方のパターンでテストして、結果がよかったものを、今度はとことん続ける。

つまり、うまくいった方法は、とことんまで続ける。ということですが、これは「その後の結果を検証する仕組み」がなければ、そもそも、その方法がうまくいってるのか、そうでないのかがわからない事態にも陥りかねないのです。

何事もうまくいってるような人は、アイデア力、実行力はもちろんのこと、結果を的確に分析する能力にも長けています。

ホームページやブログなんかでも、アクセス解析をはじめとする効果測定が上手でないと、やはり、なかなか成功はできないものです。

・アイデアを出し、仮説を立てる能力
・実践、行動する能力
・結果を分析、検証する能力

ビジネスで思うような結果が出したいのであれば、やはり、この3つの能力をバランスよく身につけていきたいものですね。

雑記

Posted by 時枝宗臣