読み手の想像力をかきたてるために重要なたった3文字のコトバ

あなたが何かを販売しようと思って、(または、お店に来てほしいとか、講演会に来てほしいとかでもよいのですが)それを宣伝・広告するための文章を書く時は、それを読んでいる人が、「すでに、その商品を手にしている」「すでに、そのお店にいる」「すでにその場にいる」かのように書くことが、とても有効な手段となります。
あたかも相手があなたの商品をすでに手にしているような感覚になるような文章
あたかも相手があなたのお店にすでにいるような感覚になる文章
読み手の想像力をかきたて、あなたの提案する素晴らしい世界に巻き込んでいく
「そうそう、こんな商品が、私は欲しかったの」
「そうそう、こんなお店に、私は行きたかったんだ」
相手がこのように想像をふくらませてくれれば、その後の展開がどれだけ楽かは、おわかりいただけることでしょう。
では、どのような表現を用いれば、相手がすでに商品を手にしているような感覚を想像してもらえるのでしょうか?
広告の研究を生涯続けてきたロイ・H・ウィリアムズが書いた「広告の天才たちが気づいている51の法則」という本には、このように記されています。

重要なことば、それは「あなた」
われわれの世界で最も魅力的なことばは、わずかに三文字だ。それは「あなた」。これが最も強力だ。「あなた」は受け手の想像力をかきたてる。スポット広告の場合、訴えたいポイントに活き活きとした動きを与えるからだ。「あなた」を巧みに使いこなせば、受け手をその広告に参加している気分にさせられる。
「広告の天才たちが気づいている51の法則」より抜粋
いかがでしょう?
「人は「あなた」という文字を見ると、ついついそこに目がいってしまう。(それは意識しているいないに関わらず)」
と言ってる学者がいるくらい「あなた」とい言葉は注目を集めるコトバだと考えられています。
また、私の仕事でいえば、とある化粧品を販売するページの売上を改善するにあたり、ページの中で使われている「あなた」というコトバの数を、適切な方法で少し増やしてあげただけで、売れる確率が20%ほどアップしたという事例もあります。
「心よりご来店お待ちしております」と書くのと、「あなたのお越しを心よりお待ちしております」と書くのでは、やはり受け手の印象は変わってきます。
今回の記事が、あなたにとって何かのヒントになったのであれば嬉しいです。
ご精読ありがとうございました。