宣伝媒体を作るときの2つのポイント

今日は、先ほどまで、飲食店のチラシ作成の打ち合わせを行っていました。

今回の作業は、最近、うちの会社に相談に来られた福岡市の飲食店さんの業績を改善するというのが、最終的な目標となるのですが、現状のチラシは、それは、ひどいもんでした。

ただ、お店の名前と住所、電話番号が書いてあって、メニューが書いてあって、「このチラシを持ってご来店いただいたら300円OFF」と書いてあるだけ。

さすがに、今の世の中、これだけを書いてあるチラシをもらっても、ほとんどの人が来店しません。

チラシを手にした人が、「じゃぁ行ってみようかな」と思えるようなものでないと、それをいくら街頭で配ってもポスティングをしても無駄な努力に終わってしまうのですが、これが、なかなか難しいようです。

飲食店の集客のための宣伝媒体を作るときに、大事なことは、たくさんありますが、まずは2つのことを、しっかりとおさえておく必要があります。

それは、

「おぉー、だったら行ってみたい!」という「期待感」をもたせること

と、

「なるほど、それなら安心して行ける!」という「お客様が潜在的に抱えている不安」を解消すること

この2点を、しっかりとふまえたうえで、宣伝媒体を作る必要があります。

これは、チラシに限らず、ホームページ、ブログ、ツイッター、フェイスブック、雑誌広告など、ありとあらゆる宣伝媒体を使ううえでも共通する考え方でしょう。

実際、あなたのお店や、あなたの会社にお客さんが思うように来ていないのであれば、それは、お客さんが潜在的に抱えている不安が解消できていない場合がほとんどです。

たとえば、「そうはいっても、値段が高いんじゃないの?」というお客様がもつ不安に対しては、飲食店のチラシでいえば、「メニューを書いておく」ことで解消できます。

また、「店内の雰囲気をご覧頂いて、お気に召さなければ、そのままお帰りいただいてもかまいません」という一文を入れておくだけでも、来店数がグッと増えることも、実際の経験を通じてわかっています。

これも、

「結局、来店してしまったら、失敗したって思っても、注文しないといけないからなぁ」

というお客様が飲食店に対して思っている潜在的な不安を解消するので、お客さんは、その一文を読むだけで、「じゃぁ、ちょっとお店の雰囲気を見に行こうかな」と来店のキッカケとなるのです。

これは、化粧品をアフィリエイトするようなときにも、じゅうぶん役に立つ考え方で、たとえば、化粧品のような、自分の体に直接塗ったりするような商品であれば、ほぼすべてのお客様は「これは、自分にあう製品だろうか?」という不安を抱えています。

そこで、「お気に召さなければ、●日以内なら返品できます」という一文があるから、「じゃぁ、ためしに買ってみようかしら」となるわけです。

「お客様がもつ潜在的な不安を解消する要素」

これを、どれだけ、わかりやすく、端的に伝えることができるか。

どんな商売を行っていても、客数アップ、売上アップを考えるにあたっては、共通して大事なことだと私は考えています。

そのためには、「そもそも、お客様が、どんなことに不安を感じているのか」ということも、しっかりとリサーチして、ありとあらゆる不安を、あらかじめ知っておく必要があります。

多くの人が、ブログにしろ、ホームページにしろ、チラシにしろ、自社の宣伝媒体を作成するときに、「お客様の期待感」を高めることばかりに力を注ぎます。

が、しかし、案外、そこに力を注ぐよりも、「お客様の不安を解消すること」に力を注いだほうが、簡単に来客数や売上が伸びることも多々あります。

ですので、実際に飲食店を経営されている方などであれば、ぜひ、一度、自分のお店の宣伝媒体を見直してみてはいかがでしょうか。

弊社は、ホームページやブログなどのインターネット媒体を使った集客方法をアドバイスすることを得意とする会社です。

が、現在では、自社で飲食店も経営していますので、「ホームページなどのインターネット媒体にアクセスするキッカケとなる紙媒体(チラシや雑誌広告など)」の作成に関しても、そこでの実績やデータに基づく効果的な宣伝媒体の作成ノウハウを持っています。

実際、紙媒体での宣伝手法と、インターネット媒体での宣伝手法には、共通するところもあり、また全く違うところもあります。

その違いなども、今後、積極的に情報発信していこうと考えています。

ご精読ありがとうございました。

雑記

Posted by 時枝宗臣