こないだも似たようなもの買ったじゃない
「また、こんなモノ買ってきて!こないだも似たようなもの買ってきたばかりじゃない!いいかげんにしなさいよ!」
あなたは子供のころ、親からこんなふうに怒られた経験はないだろうか?
私はある。
「ガンダム」のプラモデルを買ってきて完成したら、次は「ザク」、次は「ズゴック」、次は「ドム」・・・

ガンダムのプラモデル?
というように、ガンダムがわからない世代の方もいるかもしれませんが、そういう方に関しては、ビックリマンシールとか、ポケモンというようなものに置き換えて考えてもらうとわかりやすいかもしれない。
まぁ、とにかく、「似たようなものばかり買ってきて!」と怒る母親には、その「違い」はわからない。
いくら、ガンダムとシャア専用ザクの違いをアツく語ったところで、「似たようなものばかり買ってきて、無駄遣いはやめなさい!」とアタマごなしに怒られる。
無理もない。
母親には、それらは「同じようなもの」にしか見えないのだから。

いかがでしょう。
今回の話からわかることは、「似たようなもの」と思われてしまってはいけない。ということです。
現代社会は、モノと情報が、あふれかえっています。
実際、あなたのお店、商品、サービスが、どんなに素晴らしかったとしても、似たようなものは、いくらでもあります。
そして、違いがわからない似たようなものであれば、できるだけ安く、できるだけリーズナブルに、と思うのが人間です。
私は、以前、5キロで1万円以上するお米をデパートで買ったことがあります。
スーパーで売られている普通のお米と比べると、10倍以上の値段のお米。
さぞかし美味しいだろうなと思って、自宅で炊いて食べてみました。
が。
残念なことに、違いがまったくわかりませんでした。
私が持ってる炊飯器が安物なせいもあるのかもしれませんが、とにかく、普段食べてるスーパーのお米と、その値段が高いお米との味の違いがわからなかった。
だから、私は、今も、スーパーのお米を食べてます。
そう、安いお米を。

世界22ヶ国に支社をかまえるアメリカ有数のマーケティング会社「トラウト&パートナーズ」の社長、ジャック・トラウト氏は、自身の著書「独自性の発見」でこう言っています。
「人は何かを選ぶときには、意識的にせよ無意識にせよ、必ず「違い」を根拠に選んでいる。つまり商品を宣伝するときには、どうしてそれを選ぶのかを消費者にわからせなくてはいけない。」
(ジャック・トラウト「独自性の発見」より抜粋)
あなたの商品、サービス、お店は、他との「違い」をわかってもらえているでしょうか?
そして、その「違い」が新しいお客さんを集めたり、リピートしてもらうことに役立っているでしょうか?
子供のころの私は、ガンダムのキャラクターのそれぞれの「違い」に魅了され、プラモデルをリピートし続け、その「違い」がわからない母親から怒られ続けた。
また、他との「圧倒的な価格の違い」が気になり、高いお米を買い、食べたら違いがわからなかったので、リピートはしなかった。
今回の記事では、そんな「違い」についてお話ししました。
ぜひ、あなた自身の「商品」「サービス」に置き換えて考えてみてください。
私が発信する情報が、あなたの成功の手助けになれば、とても嬉しいです。
今後とも末永く宜しくお願い致します。